甲状腺は、のどの気管や食道より前側にある内分泌器官で、蝶が羽を広げたような形をしています。首に触れるとなんとなく、一般の人でものど仏の他に触れれば、器官があることがわかります。この器官の癌でありますから、悪性の腫瘍ができるのが、甲状腺癌です。
一般的な甲状腺癌の症状としては、やはり腫瘍ができるため、物理的に大きくなります。大きくなると周りの器官も圧迫します。このような自覚症状が出るまで、他の癌と同じように初期症状に自ら気付くことは、残念ながら、まず、ありません。
甲状腺癌が大きくなって、自覚症状が出てくると、まず、甲状腺自体が腫れてきます。このため、首が太くなる場合もあります。食道も圧迫するほどになると嚥下(食べ物の飲み下し)に少し抵抗を感じるような症状もあります。これより大きくなると痛みを感じたり、気管や声帯も圧迫するようになると、かすれた声になったり、炎症によって出血することもあります。これらが、甲状腺が腫れることによる物理的な自覚症状です。
次に甲状腺ホルモンの異常です。採血により甲状腺ホルモンの分泌の異常の有無について検査します。症状としては、倦怠感(体がだるい)・発汗・むくみ・月経異常など、体の調子を整えるようなホルモンが異常を来たしているのでこのような症状が出ます。
甲状腺癌は、早期に発見すれば、転移することは少く治癒率も高い癌であると言われていますが、甲状腺付近の骨や皮膚を含めた器官や肺などに転移すると、怖い病気であることに間違いはありません。